Akari Uragami(東京、1989年生まれ)は主に油絵と、自然素材や染織を用いたソフトスカルプチャーを通じて生物としての人間を探求しています。

芸術的実践の中で自身の日々の経験や人間の生態を客観的に観察することで、人間のイメージを解体、再構築し、新たな視点から人間の存在を考察することを試みています。

武蔵野美術大学でテキスタイル専攻を卒業し、そこで伝統的な日本の染色技術ろうけつ染めを主に学び、卒業制作優秀賞を受賞しました。この伝統とのつながりは現在の作品にも影響を与えています。

立体作品は、編まれ、織られ、縫われ、結ばれることで、課せられた制約に対抗し、抵抗から生まれる予測不可能な美しさを浮かび上がらせます。現在の作品には柔らかさと制約という二つの要素が存在し、柔らかい素材を縛るロープは、私たちの存在を形作る文化や社会的、個人的な戒律や信念を象徴しています。

これらの制約/固定と柔軟さ/解放という二重性は織り合わさり、対立の中で緊張を生み出しています。彼女の作品は、手作りのテキスタイルを用いて個人的な物語を語りつつ、他の素材が外部との関係や相互作用の複雑さを伝えることで、個人的なものと社会的なものをシームレスに融合させています。彼女の絵画もまた、生態、精神性、身体性、関係性など様々な視点から人間を観察し、これらの要素を同時に描写することで新たな視点からその存在を描き出そうとしています。この相互作用を通じて、彼女の作品は全体を通し匿名の人間の物語を伝え、それが普遍的な本質に迫る形で表現されています。

Akari Uragamiの作品は今までに、武蔵野美術大学 美術館・図書館 (東京), PARCO MUSEUM TOKYO (東京), Compound Yucca Valley (カリフォルニア), matamoros404 (オアハカ、メキシコ) 、Visionary Projects (ニューヨーク) などのグループ展に選ばれ、 LAIDBUG (東京) や K Art Gallery (東京)などで個展をしています。 また、パブリックアートとしての壁画を東京、神戸、マンチェスター (イギリス)など国内外で完成させています。

作品、プライスリストやコミッションワーク等は info@akariuragami.com までご連絡ください。